2011年06月20日
報告:2011.6.11開催
昨年開催された、第一回建築甲子園において滋賀県立安曇川高校総合学科建築デザイン系列1年(現2年)の女生徒が優勝されました。今回その作品のテーマに取り入れられた川端(かばた)を見学してきました。
地元ボランティアガイドさんによる案内で約1時間、新旭町針江地区を回りました。村の中心を流れる針江大川はその7割が涌き水といわれるだけあり、至る所で水が湧きその美しさは目を見張るばかりでした。地下二十数メートルから湧き出す水は年間を通して13度前後と変わらず、ほぼ年中梅花藻が花を付けるそうです。また、各家々の川端には鯉や大ナマズなどが飼われ、使った水を美しくして自然に帰すことが徹底されていました。その鯉や大ナマズのサイズも川端の歴史を感じさせるには十分すぎるくらいでした。
夏冷たくて、冬暖かい、そんな豊かな水により敷地内に川端が取り入れられ、今も生活の一部として根付いている背景には、この地域の人たちがここの良さを理解し守りたいと願っているからなのでしょう。
午後からは建築甲子園優勝者古閑さんに作品「わたしのまちの油田」についてプレゼンテーションをして頂き、引き続き指導担任太田教諭のお話を伺いました。
その後、古閑さんの作品の実建築をめざしてという内容で、井戸端会議を行いました。
設計者、行政、商工会、設計事務所、工務店など様々な方面から集まって頂き、活発な意見交換ができ大変有意義な一日でした。
これから実建築までにはクリアしなければならない問題が数多く出てくると思います。しかし、今回の井戸端会議のように各方面から様々な人たちが集まり、いろいろな角度から検証することにより一歩ずつ可能性が近づいてくるのではないでしょうか。私たち女性委員会もこのDoシリーズを通じて勉強を続けていきたいと思います。
(文:北村)