公益社団法人 滋賀県建築士会は、会員相互の親睦を計り、新しい時代の建築を学び、考え、実践することにより、情報を収集し、知識の蓄積を行い、建築士として社会に貢献する事を目的に活動を続けて参りました。
バブル崩壊にともない、平成の大不況といわれる中、価格競争、雇用問題と建築の世界も社会の大きな波の中で大きく揺れ動いています。そんな中、建築基準法、建築士法の改正、住宅性能保証制度の導入、住宅性能表示制度と、建築物の性能がクローズアップされ、建築業界は大きな変革期にきているといえます。
また高齢化社会に対応し、介護保険制度の導入がされ、地球温暖化等の異常気象、これに伴う廃材処理、リサイクルなどの環境問題、地球規模で起こる資源不足など建築業界に限らず、日本の社会が大きな変革期をむかえているといえます。
このような変革期を迎えた背景には、阪神淡路大震災による教訓、欠陥住宅問題、過疎化、過密都市、商店街の衰退等まちづくり問題、高齢化社会に対応できたまち、施設などの福祉問題、廃材処分に関わる、地球環境、資源、建築資材による健康住宅などの環境問題と、少なからず建築に関わることが関与しているように思われます。
このような社会の中で、我々建築士に求められる社会的役割は大きく、我々建築士は、一人一人が、責任の自覚を持っていかなければならないと考えます。