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建築士会について

Doシリーズ No.63 自然エネルギーによるまちづくり

2013年03月10日(日)

2013.3.2~3.3 報告

 

 高知県梼原町へ「自然エネルギーによるまちづくり」の実地見学に参加した。参加者25名(内一般4名)で、3月2~3日1泊2日の日程であった。昨年9月に滋賀県草津市で行われた前町長中越武義氏の講演を拝聴し、是非この目で現地を見学したい、との思いで実現した研修だ。初日は早朝よりバスにて出発し、14時過ぎに梼原町へ到着。
梼原町環境整備課 環境モデル都市推進室の那須俊男氏の案内で、地中熱を利用した“雲の上の温水プール”を始め、“雲の上のホテ”、“雲の上のギャラリー” と、隈研吾氏の一連の作品を見学した。その後、庁舎(もちろん隈研吾氏の設計)にて前町長中越武義氏の講演を拝聴した。その後、雲の上の温泉にて疲れを癒し、一日が終わった。
 翌日は“小水力発電施設”、“Co2を出さない体験型モデル住宅”、“ペレット工場”と、風力発電のある四国カルスト高地の見学をした。昼食後、お世話になった那須氏と梼原町に別れを告げた。そして、大屋根のアーチ梁を県内産の杉の集成材と鉄骨とのハイブリットトラス構造で組上げられた高知駅に立ち寄り、帰路に着いた。予定通り20時30分頃解散となった。
 梼原町は、町内の施設は全て町内産材を利用した木造建築とし、間伐材や端材からはペレットを生産して、第三セクターによる森林づくりに取り組む環境モデル事業を展開している。(ちなみに、ペレットは、杉7に檜3の割合で作るのがいいらしい)風況が適しているとの調査結果で設置された風力発電は売電され、小水力発電の自然エネルギーは、昼間は中学校の照明に、夜は町中の街灯に使用されている。現在電力自給率28.5%だが、2050年には100%を目指しているそうだ。町の進むべき方向をしっかり定めて、将来にどう繋げて行くかが重要との話に、その土
地や地域にあったエネルギーの利用を地域全体で検討する事の重要さ、大切さを学んだ。小水力発電は滋賀県にも適した自然エネルギー利用となるのでは? との那須さんの意見に参加者の多くは同感した。
 いつも通り、盛り沢山な内容で充実した研修だった。

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