2023年09月02日(土)
令和5年9月2日(土)8:30~18:30 和歌山県有田郡湯浅町において、湯浅伝統的建造物群保存地区の見学研修を開催しました。今回は大型バスを利用した日帰り研修で、29名の方がご参加くださいました。最初に湯浅駅前のかどや食堂で名物のしらす丼をいただいたのですが、並んで待っているお客様もおられるほど人気のお店で驚きました。
9月に入っても真夏のような暑さの中、和歌山県建築士会の鈴木常務、女性委員会の松井副委員長の案内で、湯浅駅旧湯浅駅舎から伝建地区まで散策しました。 道中、熊野古道の「立石道標」をみて、深専寺の「津波の碑」からは、災害により受けた被害の様や、そこから得た教訓を未来へ伝えようとした先人の思いが伝わってきました。
伝建地区に入り、お二人が建物改修に携われた旧栖原家住宅において、湯浅町教育委員会の中原様にもお越しいただき、建物の内と外とに見られる多くの特徴についての詳しい解説と、町と和歌山県建築士会とが連携して建造物の調査や改修工事の設計監理などの事業を行うという取り組みについてお話いただきました。この地の建造物の特徴の一つである玄関から中庭へとつづく土間は天井が高く、心地よい風が吹き抜ける空間でした。
角長職人蔵、醤油資料館、また小路(しょうじ)といわれる細い路地裏にあたる昔の風呂屋の甚風呂を見学し、最後は醤油蔵が建ち並んだ代表的な風景を見られる大仙堀横を歩きました。
研修事業の間、和歌山県建築士会女性委員会の芦辺委員長と4名の委員の方々にもご協力頂き無事に研修を終えることができました。