公益社団法人 滋賀県建築士会

　2023年2月25日（土）14：00～17：00、彦根市芹橋二丁目にある旧彦根藩足軽組屋敷辻番所・旧磯島家住宅及び芹橋二丁目地区界隈にてDoシリーズ№85を開催しました。当日は少し冷え込む日となりましたが、滋賀県外、会員外の方も多数参加いただき、参加者20名と満員御礼での開催となりました。

　まちづくりのお話ではNPO法人彦根景観フォーラム　副理事長　笠原啓史氏、NPO法人善利組まちづくりネット　副理事長　大菅勝造氏、彦根辻番所の会　会長　渡邊弘俊氏に、この地区に残る足軽組屋敷や地域特有の文化遺産を活かしたまちづくりについてお話いただき、現存する唯一の辻番所と旧磯島家住宅を案内していただきました。

　まち歩きでは2班に分かれ、渡辺氏、笠原氏にまちなみの特徴を解説しながら案内していただきました。吉居家住宅では、所有者の吉居氏にお話しをお伺いし、中居家住宅では、保存修理に携われた滋賀県建築士会彦根地区の㈱鈴木古建築　棟梁　鈴木大祐氏に修理内容を説明していただきました。その他、湖東焼ギャラリー＆茶房みごと庵、正（ファイブ）クロック仁等の足軽組屋敷を利活用した店舗見学をし、NPO法人善利組まちづくりネットで運営されている、コミュニティスペースあしがるノイエでは、大菅氏に案内していただきました。

　まちづくりのお話では、保存活動の始まりから、地域自主防災への取り組み、狭い敷地を活かした足軽組屋敷の利活用方法、「芹橋二丁目まちづくり憲章」の実現に向けた展望等、まちづくりへの思いをお伺いすることができ、まち歩きでは実際に足軽組屋敷を利活用されている方にもお話をお伺いすることができました。大変盛りだくさんで、有意義な研修見学となりました。