2022年07月18日(月)
全体報告
7月17日、18日の2日間、日本建築学会建築会館にて、令和4年度 第31回全国女性建築士連絡協議会(東京)が開催されました。滋賀からは6名が参加しました。今回は会場参加とオンライン参加との併用開催で、全体を通しての参加者は約300名でした。今回の開催テーマは「未来へつなぐ居住環境づくり」~これからの快適で健康な住まい~
1日目は開会式の後、愛知・奈良県・大阪府建築士会からの活動報告、岩手県建築士会からの被災地報告がありました。基調講演は早稲田大学教授 田辺新一氏。脱炭素社会への徹底した省エネルギー、再生エネルギー導入の拡大に向け、建築士の意識の底上げがいかに大切か、そしてイギリスなどの事例をもとに新しい省エネの概念を学びました。全国の女性建築士の方と顔を合わせることにより、あらためて滋賀の女性委員会のあり方を考える良いきっかけになると思い、参加してよかったと思います。
分科会報告
2日目はAからGまでの7つの分科会が開催され、滋賀の参加者6名は「景観まちづくりと建築士・京都景観フォーラムでの活動」をテーマとしたE分科会に参加しました。この分科会も前日と同様、オンライン参加との併用開催となりました。滋賀県建築士会、連合会女性委員の市川真理さんの司会のもと、まずはコメンテーターの京都府建築士会の内藤郁子さんによるNPO京都景観フォーラムの活動報告が行われました。その立ち上げ当時の町の様子や行政の景観政策の変化、そしてさまざまな専門分野の人材を景観まちづくりの専門家(景観エリアマネージャー)として育成し、そのネットワークを活かして、地域のまちづくりをサポートする役割を建築士が担っているという説明を聞き、参加した皆さんと意見や情報交換を行うことができました。この分科会に参加して、景観まちづくりは、異なる価値観を共有しつつ、景観をまちの共有財産として捉えることから始まるのだということを知る良い機会となりました。