公益社団法人 滋賀県建築士会

2016.6.4.

　6月4日（土）午後、㈱大村建築設計事務所敷地内の倉庫にて、京都府左官技能専修学院 山本正男学院長をお招きして、22名が参加し、左官ワークショップを開催しました。

　まず、幕末から明治そして昭和時代の大変貴重なコテを見せていただき、実際に触りながら、道具や土の話をお聞きしました。桐の道具箱に並べてある大小形の違うコテの多さにびっくりし、そして磨き上げられた道具の美しさに感動しました。大切な道具は、職人の手から手へ受け継がれている証拠に、いくつもの焼き印が記され、また次の代へと繋がっていくのだと、他には代え難い手仕事の良さを改めて実感しました。

　その後、土練りと中塗りの体験では、見ているのと実際に体験してみるのとでは大違い！土とコテと膝の扱いに四苦八苦しながら、自分に割り当てられた下塗り済みの倉庫の壁を、黙々と塗りました。土に触れることはとても気持ち良く、やはり土は人間にとって魅力的な材料なのだと思いました。

　女性委員会の柱のひとつである「素を知る」、大変有意義な時間でした。最後に、事業開催にあたり共催・協力をいただいた湖北地域会の皆様、ありがとうございました。