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建築士会について

Doシリーズ №70 ~まちづくりから学ぶ~ 「まちづくり先進地 高松丸亀町商店街の100年先を見据えた街づくりを学ぶ」

2016年03月22日(火)

2016.3.5.~6.

一日目

啓蟄の朝、大津裁判所前から総勢22名の参加者を乗せて研修バスは出発しました。

まず、イサムノグチ庭園美術館へ。ノグチ氏は多感な14歳までを日本で暮らし、それからニューヨークへ、世界へと羽ばたいていきました。展示する彫刻・建物・しつらいはノグチ氏の未来の世代に向けた不変のメッセージを感じることができました。光と水に託して生きる環境そのものを設計しているように感じられました。

昼食は郷屋敷で、うどん県最初のおうどんでお腹を満たした後、今回研修ツアーのメイン会場へと向かい、高松丸亀町商店街振興組合理事長 古川康造氏による、まちなか再生活性化事業の研修でした。民間主導であり、ノンリスクの商店街の再開発によるまちづくりについて講演いただき、その後商店街を散策し通常では見られない「札の辻」ドーム広場の屋上の見学もさせて頂きました。活性化のためのキーワードは土地問題。その解決を目指して土地の所有権と地上利用権を分離し、60年限定の定期借地権を実行されました。郊外に家を求めて住まわれていた古川氏ですが、車無しの老後の生活を憂いてインフラ整備の完了している中心市街地の資源活用を前提に計画を進めてこられました。高齢者も子どもも働き盛りの人々も生き生きと笑顔で過ごせる場所に生活し、働き、楽しんで、食べて、飲んで、賑わいのあるまちづくりを、今も進行形です。その根底にあるのは、地域コミュニティによる地元を愛する熱意だと感じられました。次に続く子のために、次に続く者達のために、100年先を見据えたからこその挑戦は、これからも続いていくことでしょう。

夕刻より、香川県建築士会女性委員会及び青年委員会メンバーのみなさんとの交流会には古川氏にもご参加いただき、地元名物の骨付鶏を食し、まずは一杯で交流を深めました。

二日目

ホテルを後にして、やっぱりここはうどん県。中西うどん店でのモーニングうどんは美味しかったです。

香川県での最終研修地で、民家を中心に古建築をテーマとした広大な野外博物館の見学をし、南淡路に渡り、道の駅での昼食も名残惜しくおうどんで〆ました。

その後、淡路にある安藤忠雄設計の本福寺水御堂の見学へ。大賀ハスと水連の季節ではありませんでしたが、楕円形の蓮池のセンターにある階段を下りて行った先にある本堂は、丁度蓮池の下にあたり、朱色の格子が印象的でした。

今年度も盛りだくさんな内容の女性委員会事業でした。みなさまありがとうございました。次回もお待ちしています。参加できなかったみなさまも、次回は是非ご参加下さい。更に研修内容に磨きをかけてご案内いたします。

 

 

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