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建築士会について

平成27年度 全国女性建築士連絡協議会 東京大会G分科会報告

2015年10月06日(火)

9月26日 G分科会報告

 

当士会の小川慈さんがコメンテーターということもあり、この分科会に参加しました。北海道建築士会の東さんの司会で、参加者は27名でした。

家族全てが建築士である小川さんの実家で、在宅介護を選択した高齢者住宅の改修事例として報告されました。

建築設計事務所を営む小川さんのお父様がある日突然病に倒れられました。建築士でもある彼女が中心となって、その父親を取り巻く病院関係者、介護保険関係者、医学療法士との綿密な話し合いや連携の中で在宅での介護を選択し、住宅改修をされました。このような事は、これから先、誰にでも起こりうる事かもしれません。建築士として出来る事は何なのか。家族の将来の生き方をも視野に入れながらの改修事例でした。要介護5から3になったということは、本当に驚異的で家族を含めて皆さんの努力がそれをなしえたのだと思います。「完成しないように改修する」こと。建築士としてだけではなく、家族目線を大事にし、家族がそれぞれの役割の中で、「生きることを楽しめる環境づくり」という言葉が印象的でした。

住宅改修は、少しくらい不自由でもその家庭が生き生きと出来るための、家族との心の交流ややり取りの中で培っていくことなのかもしれません。終わりのない改修は、又次の世代にひきつがれていくのではないでしょうか。              (M.N)

 

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