2015年09月15日(火)
2015.9.12
去る9月12日秋晴れの空のもと、八幡山の麓にあるラコリーナ近江八幡において、メインショップ・本社施設の設計者である藤森照信氏ならびにランドスケープアーキテクト重野国彦氏を交え、見学会とワークショップを開催しました。重野氏に案内していただいたメインショップ奥の敷地には、稲穂が実る田んぼや畑、草木の生い茂る小高い丘そして子うさぎの姿なども見られ、まるで人の手が入っていないような温かな自然の風景に懐かしさを感じました。八幡山に生息している植物の種を育ておよそ25年かけて森を作ってゆき、最終完成形はないといった未来へと続く構想を穏やかに語っておられたのが印象的でした。
ワークショップでは、現在工事中である本社屋に使用される銅板を曲げる作業を行いました。藤森氏自らが手本を示され、参加者34名全員が汗を流しながらの作業となり、約2時間で1人20枚程の銅板を仕上げることができました。この銅板が、外壁から屋根へと曲線を描いて葺かれた様を想像しますと完成が楽しみです。
質疑応答の際、藤森氏への質問で最も多かったのが高麗芝に覆われたメインショップの屋根に関することで、その構造や施工面での苦労などについてお話いただくことができました。一時は枯れてしまったとのことですが、今では青々と後ろの山に溶け込んで、その風景の一部になっているようでした。
今回、見学やワークショップを通じて得られたことを今後の業務に活かして頂き、また女性委員会の活動にも活かしていきたいと思います。
最後になりましたが、会員および会員外の方に多数参加頂きましたこと、また企画の段階からご協力頂いた中谷弘志氏はじめ湖東地域会の皆様に厚くお礼申し上げます。 (K.T)