2013年08月01日(木)
7月13日~14日 報告
7月13日~14日、東京建築会館において、第23回全国女性建築士連絡協議会が開催されました。滋賀県からは5名が参加、総参加者数300名を越える盛大で活気ある協議会となりました。
初日の基調講演には建築家集団「日本住改善委員会」を組織し生活に密着した住まいづくりやリフォームを多数ご提案されている天野彰氏を迎え、「江戸に学ぶ狭楽しさ」をテーマに、楽しいながら気づきの多々あるご講演をいただきました。
引き続き、日本建築士連合会女性委員会が窓口となり各都道府県建築士会に所属する建築士を対象に実施した「高齢者・障害者の居宅サービスの受給に適した住宅事例調査」の進捗状況報告、兵庫県、鳥取県からは活動発表、また、“被災地における現状と取り組み”として、岩手県、宮城県、福島県、長野県から発表がありました。再建支援制度に阻む公と私の境界、望まぬ防潮堤計画に戸惑い置き去りとなる住民の心、ハード面、ソフト面でまだまだ終わりの見えない被災地の様子を痛感しました。
2日目は、A~Hの分科会に分かれて、活発に討論し合いました。今回は、E分科会「景観まちづくり」で、我が滋賀県建築士会女性委員会から柴山さんがコメンテーターとして活動報告されました。それらの成果として、以下のアピールが永井委員長から発表され、閉会となりました。
1.私たちは、今回の協議会を通して、女性建築士として、地域に根付いた活動を行い、次世代を担う子ども達や、生活の礎を築いてこられた高齢者にとって、安全で安心できる暮らしを提案します。
2.私たちは、今回の基調講演を通して、専門家及び生活者としての視点から、それぞれの地域での未来の暮らしを見据えた「地域と共生する住環境づくり」を目指します。
3.私たちは、継続して行ってきた東日本大震災の被災者からの報告を生かし、支援ネットワークの有効性や、防災についての知識や環境づくりの情報を公開し、同時に次世代の環境を守るため、低エネルギーの構築を目指します。
4.私たち建築士は、異業種の専門家との連携の重要性を認識し、地域団体、企業、行政等の専門家と協働して、誰もが暮らしやすい社会の実現を目指し、諸活動を実践します。
(M.I)