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会員サロン

こだわり住宅賞

平成20年度 「建築士の日」の事業 第10回「こだわり住宅賞」

≪滋賀県琵琶湖環境部長賞≫南出 陽・陽子 邸

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≪滋賀県琵琶湖環境部長賞≫南出 陽・陽子 邸

夫婦と子供2人(男児)の南出ファミリーは、我が家の住まいづくりに当たり、敷地は琵琶湖の景観が眺望でき、子供たちの豊かな感性を育むことのできる恵まれた住環境、そして、公共施設が近隣にあり、交通の至便な場所ということで土地を探されたが、予算の面でもなかなか理想の敷地は見つからず、結局全ての条件は満たされなかったが、市内の古墳公園近くの高台で敷地に高低差のあるいわゆる旗ざお敷地で計画を進めることとなった。
高低差のある変形敷地に家族の要求を如何に具現するかが設計者にとって腕の見せどころであった。
建物の構造は附近の環境に配慮し、木造の在来工法をベースに、木材は県が勧めている「木の香る淡海の家推進事業」から柱68本のプレゼントを受け、素材はすべて県内産(地産)の木材にこだわり、現代感覚を十分に取り入れた。和の意匠でまとめあげている点は素晴らしい。高低差を利用した中2階玄関からのリビングへのスムーズな動線、リビングの窓から眺める琵琶湖の四季折々の季節の移ろいはまた格別であろう。各部屋にふんだんに使われた木のぬくもりと共に家族のぬくもりが伝わってくるこだわりの住まいである。
特に住まい方では1階の子供室を子供の成長に合わせて間仕切を考える手法は子供の成長には大変重要なことであり、真の兄弟愛もこんなところから生まれるのではないだろうか。
完成となったこだわりの住まいは家族の想いがいっぱい詰まっていることだろう。太陽と風と緑に包まれた南出ファミリーの前途に幸多かれと祈るものである。

審査委員長 本城 博一

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